6ヶ月間プログラミングスクールに通った感想②
こんにちは、GASSYです。
前回の記事でスクールに100万投じるべきかどうか、という記事を書いてみました。
今回は私が通ったTECH::EXPERT(今はTECH CAMP)について書いてみようと思います。
私が通ったのは東京の渋谷校でした。
これから書くことはあくまでも私の体験に基づくものですので、受講生それぞれ抱く感想違うと思いますが、
こういった意見もあるんだなくらいでスクール選びの参考にしていただけたらと思います。
それそれのお題目に対し、良かったとこ、悪かったとこを書いています。
質問し放題で短期間でプロのエンジニアを育てる
プログラミングは自分の中だけでやろうとしても身に付けるのが大変です。
社長の真子さんが今のサービスをやる前に部下にプログラミングを教えていた際、
「5分考えてわからなかったらすぐに聞いて」と伝えて指導したところ、
その部下が驚くほど速くプログラミングを身につけたそうです。
同じこと何度か検証した結果個人差はありながらも、
ご自身が独学で学んでいた時より遥かに部下が速くプログラミングを身に付けることができ、
そこからヒントを得てこのサービスが開発されたようです(マコなり社長の動画で確かそんな話をしてました)。
プログラミングの習得には一般的に最低1000時間と言われます。
これをTECH::EXPERTでは600時間で習得でき、その理由が質問し放題にあるということです。
カリキュラムの構成は「基礎カリキュラム」「応用カリキュラム」「最終課題(チーム開発)」になっており、
基礎カリキュラムのうちは週10hは教室に通い、「質問ボタン」でコールするとメンターさんが来て質問に答えてくれます。
この時メンターさんを呼ぶ時の目安は「5分考えてわからない場合」です。
基礎カリキュラムは最後に修了テストに合格すると終わりになり、次に「応用カリキュラム」に移ります。
「応用カリキュラム」からはスクールへの通学が必須ではなくなります。
質問の方式もオンラインになり、ここからの質問は「15分考えてわからない場合」になります。
応用カリキュラムでは、自分で課題を検索して解決する力が求められるためです。
そして最終課題のチーム開発ですが、ここは基本的に課題はチームで解決し、それでもダメならメンターさんに質問という形になります。
なので、、、質問し放題なのはぶっちゃけ基礎カリキュラムまでです。
応用カリキュラムも質問は出来ますが、質問の敷居があがります。
また、私が受講している期間の途中から受講生が急激に増えたこともあり、メンターさんへの質問に相当な時間を要するようになりました。
オンラインで質問要望を投げてから30分待つ、なんてことはザラにありました。
受講生の増加に伴ってメンターさんの補充もかけていましたが、IT人材不足の中簡単に優秀なメンターさんは集まりません。
卒業生からメンターになるというケースもあり、メンターさんのクオリティも正直個人差があったことは否めません。。
質問してメンターさんも一緒に考えて気がついたら2時間、みたいなことも何度かありました。。
ここは卒業生のツイッターなんか見てても皆さん同様の感想抱いている方多いみたいですね。
また、私たちの最終課題は途中からメンター不足すぎの対策として、
質問をチャットでやるようにとなりましたが、これが本当に最悪でした。
プログラミングに理解がまだまだな人間が文章だけで質問するのは非常に難易度が高く、質問書くのに30分とか時間を取られ、
でも質問内容の意味がうまく伝わらずメンターさんとやりとりが続いて結局オンライン質問、
しかもそこでのメンターさんはチャットで質問してた方と別の方になるため、
またイチから質問を伝える、という具合です。
時間のロスもさることながら、ストレスがかなりありました。
質問し放題自体は素晴らしいのですが、最後の方は実態が追いつかなくなってしまっていました。
スクールもその課題は認識しており、人材採用はかなり強化して取り組んでいるようです。
挫折させない、カリキュラムを併走してくれるライフコーチの存在
半年間で600時間を学習するのは多くの人にとってすごく大変です。
プログラミングは決して簡単ではありませんので、挫折しやすい分野です。
それを挫折させないためにいるのがライフコーチになります。
役割は「学習の進捗管理」「受講生のモチベート」「その他諸々サポート」って感じです。
私のライフコーチは非常に意欲の高い方で、定期的な面談を向こうから入れるように促してきてくれました。
面談をすることで「面談までにここまでやらないと!」という気持ちを促進してくれて学習への動機付けがしやすくなります。
私も応用カリキュラムまでは定期面談をお願いしていて、このおかげで乗り切れた部分は大きかったです。
面談では業界のことなど学習以外のことも質問でき、懇切丁寧に答えてくれました。
ただ、面談についてはライフコーチによってマチマチで、
私のライフコーチは面談を重視していましたが、他のコーチはあまり自分からは促されていないようでした。
私のライフコーチが担当した受講生は脱落者が少なかったので、私以外の方にも面談は効果的だったのだと思います。
なので、これから通われる方はコーチからアナウンスがなくても自分からアポイント入れた方がいいかもしれません。
ちなみに、ライフコーチもメンター同様に受講生に対して人数不足感が否めず、
後半にいくにつれて質問したことに対するレスポンスが悪くなっていったのは残念でした。
問い合わせしたことが1週間音沙汰ないとか増えましたね。
ライフコーチとのやりとりにはSlackというアプリをつかうのですが、
こちらのメッセージを読み落とされることも多かったです(無料版アプリを使ってた問題もあると思うけど)。
チームでのサポート体勢も悪かったですが、仕組みによる問題と、
そもそも受講生とコーチの数のバランスの悪さによるところもあるように思いました。
(個々人いっぱいいっぱいで手が回ってない感じ)
こちらもメンターさん同様絶賛人材募集中のようです。
チーム開発など、コミュニティを作りやすい環境
入学と同時にランダムで4–6人くらいのチームに別れます。
ここでチームはクラスの班分けみたいな感じで、チームですることはSlackのチームチャンネルで「学習フォーム」のう投稿を通じたコミュニケーションくらいです。
学習フォームは1日の学習終了後に作成するものです。
作成後にチームチャンネルに連携して投稿され、それを見て自分も頑張るぞ!というモチベーションの向上に繋がります。
私はこの班わけで出会った仲間が運良く最高な人たちで、
この2人のおかげで学習を最後までやり切って今もプログラミングを継続できているといっても過言ではないです。
私を含めた3人で、入学当初から学習フォームを通じて互いを積極的にモチベートしたり、情報交換したりしてきました。よく飲みにいったりもしましたね。
そんな関係性を構築したこともあり、最終課題のチーム開発も通常あまりない3人という体勢でやらせていただくことができました。
最終課題ももちろん紆余曲折いろいろあったんですけど、互いに敬意を持ち続け、
鼓舞し続けて2ヶ月半を駆け抜けることがでました。
(ちなみに3人でしたが納期より2週間速く完成させられました)
人間、辛いことは1人だけだと挫けがちです。
私は偶然にもいい仲間と最初から出会うことができました。
これからスクールに通われる方は、是非自分から積極的に仲間との学習環境を構築されることをオススメします。
転職サポート・案件獲得補償
最終課題が終わったら、転職の人は転職活動へ、フリーランスは案件獲得活動に入ります。
私はフリーランスコースなので転職のことはちょっとわかりません。
ので、フリーランスについて書きます。
フリーランスのサポートは、主にフリーランスとしての仕事の取り方の共有と、同じスクール卒のフリーランス志望メンバーとの情報交換がメインかな。
ただ、私もいままさに活動を始めているとこなので書けることがあまりないな。。
2ヶ月経った後に改めて追記しようと思いますが、ここまでの所感だけ伝えておくとフリーランスに対するスクールのサポートはほぼないと思っていいかもです。
スクールも最初の面談でそれに近いこと言ってた記憶ありますが、本当に少ないw
自分なりの仮説だけど、スクールの主な収益元は学生の受講料+企業転職時の紹介Feeで、
フリーランスに案件紹介して手数料中抜きしようと思えばできるんだろうけど、
そこに労力かけてもスクール卒で取れる案件とか本当2万円とかそのくらいなんで、
中抜きしても対して儲かんないからあまりリソースかけてない感じはすごいあります。
最後に・・・
とまぁ、色々と書きました。
いいところたくさんあるんですが、現状人不足が否めず、
彼らが本来提供したいだろうサービスになってるかというと
かなり微妙なんじゃないかなというのが個人的な感想です。
これで90万かぁ、、というのが本音(40万くらいだったら妥当かな)。
尚、別の卒業生のコラムで読みましたが授業料は私が入学する半年の間に倍増したようです。
ただ、自分でやり切る自身がないけどどうしてもプログラミングを身につけたい、
という方で、かつ金銭に余裕がある方でしたらスクールに通うのはアリだと思います。
お金に正直余裕がないようなら、Progateやドットインストールの無料版から初めて、
そこから有料版(月1000円そこら)やってみるとかでもいいように思います。
それでも物足りなければスクールかな。
でも、プロで活躍されている方はスクール行ってない方も多くいらっしゃるので、
やり方次第でいくらでもやりようあるのだろうと思います。
ちなみに私は案件獲得保証の要件を現時点ですべて満たしており、
フリーランス案件が6月中旬までに取れなかった場合受講料が全額戻ってきてしまいます。
フリーランスコースの受講生が卒業後に案件を2ヶ月で取れるケースがそもそも相当低いようで、
このコロナ騒動も相まってより一層厳しいものになってるようで。
なのでたぶんお金返ってくるので損はあまりなく、技術と素晴らしい仲間を手に入れられて万々歳、なんだけど、なんだかなぁとも思うわけで。
会社としてまだまだ成長真っ最中で、事業規模を今急速に拡大しようとしているようですが、
規模に対して人が追いついておらず、それによりサービス品質も低下しているように感じます。
もう1年くらい前に入学したかったなぁ。。
あ、でもそれだと今の仲間に出会えないのか。それはそれで困るな。
他のスクールがどうかわからないですが、DMMなど大手が参入してきたことで業界のサービス品質は向上してくように思います。
TECH::EXPERTのメンターさんの年収公開されてる募集要項だと300万ちょいとか結構低かったと記憶してますが、
大手がメンターの給料積んだりしたら腕のいいプログラマーがメンターになるかもしれないですし、
メンターを目指す人が増えるかもしれないし。
色々書きましたが、これは卒業時にTECH CAMP側にも伝えた内容にもなります。
業界の競争が激しくなることによってTECH::EXPERTのサービスももっともっとよくなっていくといいなと思います。
中にいるスタッフさんたちは本当に素敵な方が多かったので。
ではでは。
6ヶ月間プログラミングスクールに通った感想①
こんにちは、GASSYです。
昨日で半年間通ったスクールを卒業しました。
今日から、週2回を目標にブログを更新していきます。
なぜブログを始めるのか
私は半年間本業を続けながらスクール卒業したばかりのビギナーエンジニアです。
あ、でもエンジニアでお金稼いだりしてないから、自称エンジニアになるのかな。笑
そんな私でも、これからプログラミングやろうかなって思ってる方や、
今まさに始めた方になら少しは役に立てるかも、と考えてこのブログを書いています。
また、考えを言語化して誰かにお伝えするという能力を高めたいという目的も側であります。
今回のテーマは「スクールに通ったほうがいいかどうか」
今回ですが、スクールに通った個人的な感想を残しておこうと思います。
これからプログラミングスクールに通うかどうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ちなみに、私が通ったスクールは、YouTubeの「マコなり社長」でお馴染み真子さんが運営されている「TECH::EXPERT」です。
(今はTECH CAMPになっちゃいましたけど)
スクールに行かなくてもプログラミングは学べる
スクールに通って勉強した方がいいかどうかについてですが、
ぶっちゃけ、スクールに行かなくてもプログラミングの修得は全然できると思います。
IT関連書籍を買って勉強したり、オンラインのドットインストールとかProgateとか、あとはプログラマーの方が出してるYoutubeなどの講座とか、しっかりと知識のインプットをすること、
また、プログラミングはインプットだけで身につくことはあまりないと言われており、インプット+アウトプット(何かしらアプリ作ったり)することまでセットでやれたらきちんと技術はつくのではないでしょうか。
さらに言うと、知り合いの伝手とか、SNS経由とかでメンターを捕まえられたら完璧です。質問して答えてくれる人が身近にいるのは重要なポイントです。
スクールに行く意味はないのか
スクールに行った方が強制的に技術習得する環境に身を置くことができます。
上述したやり方をやり切れる自信がない、だけどプログラミングできるようになりたいねん!って人は行ってもいいかもしれません。
ただし、費用が結構いいお値段します。
TECH::EXPERTは半年間でPC込み100万です。月17万✖︎6回。どうでしょうか。
この投資に対してどんなリターンを期待するのか。そのリターンはどの程度確実性を持って回収できるのか。
この辺はきちんと考えておいた方がいいかもしれません。
私は「なんかよーわからんけどプログラミングやりたいんや!」みたいなノリで100万払って勉強始めましたが、
スクールで出会った仲間がいなかったら危うく100万ドブに捨てるとこでした。。
スクールではどんなことが学べるのか
TECH::EXPERTで学べるカリキュラムの詳細は公式HPを参照ください。
Webサービスを開発するために必要な言語を一通り学べます。
メインはRubyという言語と、そのフレームワークになるRuby on Railsを学びます。
日本の企業はPHPとかが多いみたいでRubyを学んでもそのまま使えるということは少ないようですが、プログラミングの言語って方言っぽいところもありますので、ひとつの言語をしっかり使いこなせたら他でも対応できるようになります。
逆に言うと、スクールで学んだことだけでエンジニアとして通用できるレベルになるかと言うと、そんなことはないです。
どのくらいの時間を投資すればプログラミングを習得できるのか
スクールで出会った強強エンジニア候補たちは、スクールの学習以外に独学で様々な言語を学んでました。
スクールでは半年間で600時間の学習を約束させられまして、
私は半年間で785時間勉強しました。週平均30時間ですね。1日平均4時間ちょい、仕事しながらやってきました。
正直めっちゃ大変です。それは仕事されてる方なら容易に想像つくと思います。
私は途中何度も挫折しそうになりながらもスクールで運良く素晴らしい仲間に出会えたのでやり切ることができましたが、途中でやめていく人も相当数いました。
TECH::EXPERTはやり切らせることを前面で謳っていますが、生徒数も増えたことで途中で止めるひとも増えてます。私たちの期も30%くらいは途中で辞められてました。
ちなみに、その間ほぼTECH::EXPERTのカリキュラムしかしてこなかったですが、
自分の実感値としては思ってたよりできるようになってないな、というのが正直なところです。
学費100万円+最低600hの学習時間に対し、リターンはイメージ通りか
では、この100万円の自己投資にみなさん何を期待するのでしょうか。
大抵の方は現状から脱却し、収入大幅アップ!!というのが正直なところじゃないでしょうか。
「いや、私は知見を深めたくて通ってます」みたいな方は、既に収入が高い方なんじゃないかと思います。
では、スクール卒業して仮に転職するとしたら、給与の相場はどのくらいになるのでしょうか。
実態は大体300万そこらの年収が多いようです。超優秀な方で500万とか。まぁでもそんな人ほとんどいないそうです。
ちなみにその超優秀な方達は半年で1000時間近く勉強してました。
スタートは低くても入社後に上がっていくことは全然あると思います。
ですが、卒業生のツイッターなんかを見てると、採用状況は厳しくなっているという呟きをよく見ます。(選ばなければすぐに採用あると思います)
YoutubeやTwitterなどでエンジニアで高収入を謳っている方大勢います。そういう方はもちろんたくさんいることと思います。
ですが、スクール出たくらいでそんな風になんて絶対なれないということだけは理解しておいてください。
彼らは凄まじい努力や、人がやっていないようなことを工夫してやっているから高い収入を得られているのです(当たり前といえば当たり前ですね)
ちなみに、、、フリーランスは未経験から案件獲得できる可能性は皆無に近いようです。(知り合いとか友人とか、その辺の紹介による案件獲得は別です)
これからの時代にITは欠かせない
そうは言っても、これは絶対的な事実だと思います。
なので、プログラミングを学んでおけばこれから仕事に困ることは少ないと言われていますし、私もそこはまったく同意です。
そんな時代において、プログラミングを勉強する方法は選択肢たくさんありますし、これからもっと増えていくと思います。
そういった現状も知りながら、スクールに100万円を投下すべきかしっかり吟味してはどうかと思います。
長くなってしまったので、スクールに行って良かったことやちょっとイマイチだったことを次回書こうと思います。
ではでは。
HELLO PROGRAMING!!
プログラミング初学者、テックエキスパートフリーランスコースに通っています。
20年4月中旬卒業予定、現在2人の仲間とチーム開発中です。
今後、プログラミングに関する技術ブログを残していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。